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2005年11月 アーカイブ

2005年11月25日

相対評価を用いる時

ニューヨーク中心部の建物は、ことごとく高層である。50-60階建てはザラだ。しかし、他の建物に遮られて見えないことも多いし、例え通りの一角からチラリと見えたとしても、街全体の建物が高いが故に個々の高さがそれほど目立たない。GEビルも、エンパイアステートビルも、東京なら飛びぬけて高く見えるんだろうな、などと思った。
思い起こせば、中学・高校とバスケットボールをしていたのだが、決して小柄ではない自分が、平均身長が高いチーム(わずか5cm違うとかなり違う)と対戦した時に、観戦した悪友から「お前がずいぶん小さく見えた」と言われたものだ。
さて、企業も所詮相対評価。株価、PERなど株価関連指標は言うまでも無く、数字によるファンダメンタルズでさえ、他企業や時系列上での比較であり、相対的に評価されているのである。
そうであるから、自信がある企業は積極的に自社を相対評価の中で表現するし(この辺りはむしろPRや広告宣伝よりも規制が無い厳しい世界ではある)、逆にいえば相対評価を積極的に用いないのは、自信が無いからであるとの見方もできるのだ。
昨年、今年のメガバンクのディスクロージャー誌は、その経営実態に基づき著しく変化した。相対評価を多用し、自社をアピールするところもでてくるなど、各銀行・企業の考え方、実行における「個性」「主張」が極めて顕著になってきたのである。それ故、その年のディスクロージャー誌から来年の経営が明白に見えるのだ。

2005年11月26日

どこまで露にするか

ニューヨークのJFK空港では、入国の際に左右の人差し指の指紋を取られ、その上顔写真も撮られた。さらに出国の際には、セキュリティーゲートを何度くぐっても、ピーピー鳴り、ベルト、靴などを脱いでずり下がるズボンを引っ張り上げつつ、ようやく通過できた。近くの係官やガードマンは皆身体が大きくいかつい。街のホテルやレストランでも、ガードマンは一様にでかいし、ギラギラしている。
背景には9.11テロや犯罪の多さがあるのだが、いかにも「最後は武力」、否「ある段階でも武力」という文化が、改めて感じられた。米国を中心に軍産複合体が今でも巨大な勢力を占めているのは無関係ではないだろう。
確かに「戦争は外交の一つのカタチ」かも知れないが、そのことを露にして平気な文化と、日本でも相当チェックは厳重になったが、それでもNYほどは表には出さないようにする文化の違いが、日常の街の風景から感じられてとても興味深かった。このような文化や歴史を十分に踏まえないと、コミュニケーションは機能しないと思った。
IR活動の評価が高い企業の説明会やツールの中には、国別にキチンと意識し、それ故対応できていることが伺えるのである。

2005年11月28日

日頃の情報発信

ニューヨークで、これだけ人種や言葉が違った人たちが生活しているのはすごいことだと思った。日常生活におけるちょっとした挨拶やミニ会話が発達しているのも、コミュニティー維持には有効な方策なのだろう。
「話さなくても判る」ところに生活している人たちは、少なくともその分だけは手続きが不要ということになる。しかし、日本でも電車の中や街なかで、殺伐とした事件も多くなってきたようだ。NY同様に、「意図的」に挨拶や会話を多用することが、少しでもこんな雰囲気の緩和に貢献するような気がする。
スポーツでも「声を出せ」という。未経験者の中には何故なのかと問う者がいるが、声を出すことの効用は決して少なくなく、頑張れる、求心力が出る、従って勝つ、ことに繋がるのだ。
さて、企業の制度開示のレベルは、企業と当局各位のご尽力によって、着実に向上してきた(我々、自発的開示を生業とする者のサポートの範疇が狭まってきた?!)。
この先のIR活動は、情報開示のさらなる充実は言うまでも無く、社会的公器であるに違いない機関投資家、さらには個人投資家が、これまで以上に各ステークホルダー間における信頼を持ち、円滑なコミュニケーションをとることが求められてくると思う。

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