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2006年02月 アーカイブ

2006年02月03日

中国の社会事情その2

中国へ行くと、皆言葉の壁にぶつかることになるようだ。中国では「普通話」という標準語があるが、日本で中国語の勉強をたくさんしても、中国現地ではなかなか間に合わない。なぜなのか?結論から言えば、原因は方言にある。中国の方言といえば、先日台湾問題を取り上げた時にミン南語を紹介したが、ミン南語は中国の方言のひとつに過ぎない。方言の種類について、具体的な統計はないが、中国には七大方言区(北方方言、呉方言、贛方言、湘方言、客家方言、ミン方言、粤方言)と100種類以上の方言エリアがあると言われている。見れば分かる通り七大方言区の内、北方方言を除いて、その他の方言は全部南方のものである。昔、南方にいた「南蛮」と蔑称された原住民が、後に北からやってきた人々と融合して現在の上海人、福建人、広東人などとなり、言葉もいろいろな種類が形成された。しかし、ウイグル族、チベット族などの少数民族と違って、南部方言区には独自の文字が存在していない。現在、皆が使っている文字はほとんど「簡体字」である。(次号につづく)

2006年02月25日

中国の社会事情その3

中国方言の中で有名なのは広東語とミン南語であるといえる。中国の広東省と香港は広東語の流行地区で、福建省の南部と台湾及びシンガポールはミン南語の流行地区である。中国大陸全土では北京語(普通話)が普及しており、ほとんどの人(一部の少数民族と山奥に住む人々を除く)が北京語を自然に使っている。ただし、中国南部には方言が多いため、現地に住む人々の間の日常会話は方言を使う場合が多い。ほかの方言しか話せない人と会話する時には皆共通語の北京語を使う。台湾では国語教育が進んだ結果、かなりの人が北京語を話せるようになったが、文字は繁体字を使っている。
一方、香港はちょっと事情が違う。1997年、中国に返還する前の香港の標準語は英語で、人々の日常会話では広東語が使われていた。普段は英文以外には繁体字を使う。また、広東語自体が文字を持っていないため、一部の小説、漫画などでは広東語で表現したい時に口語字という当て字(繁体字と外字)を使っているものもある。1997年以後、香港では母語(中国語)教育に力を入れ、今日までにかなりの成果を得た。しかし、現在も英語と広東語が優位にあり、漢字のほうもまだ繁体字を使っている。流れとしては、今後北京語と簡体字がさらに香港の社会に浸透していくのは間違いないが、香港各大学の英語授業の事情と広東語の伝統から見れば、かなりの歳月が必要になるであろう。

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