中国へ行くと、皆言葉の壁にぶつかることになるようだ。中国では「普通話」という標準語があるが、日本で中国語の勉強をたくさんしても、中国現地ではなかなか間に合わない。なぜなのか?結論から言えば、原因は方言にある。中国の方言といえば、先日台湾問題を取り上げた時にミン南語を紹介したが、ミン南語は中国の方言のひとつに過ぎない。方言の種類について、具体的な統計はないが、中国には七大方言区(北方方言、呉方言、贛方言、湘方言、客家方言、ミン方言、粤方言)と100種類以上の方言エリアがあると言われている。見れば分かる通り七大方言区の内、北方方言を除いて、その他の方言は全部南方のものである。昔、南方にいた「南蛮」と蔑称された原住民が、後に北からやってきた人々と融合して現在の上海人、福建人、広東人などとなり、言葉もいろいろな種類が形成された。しかし、ウイグル族、チベット族などの少数民族と違って、南部方言区には独自の文字が存在していない。現在、皆が使っている文字はほとんど「簡体字」である。(次号につづく)