改革開放以来、中国都市部の発展は著しく、農村との差が拡大しつつある。そのため、農村部から大量の人口が都市へと移動し、都市と郊外の境で臨時住所を持ち、いわゆる「城郷結合部」(都市と農村との合流地区)を形成している。
この現象は中国全土の都市部に現れているが、大都市と沿海都市で特に多くみられる。
主な問題としては次の三点を指摘することが出来る。
まず、犯罪が頻発している。第二に、医療衛生が保障されていない。第三に、子供が入学できないために通常の教育を受けることが出来ない。例えば、ずっと最近まで、北京の戸籍を持ってないと、北京の正式な学校に入学することができないのである。中国の戸籍制度により都市と農村の住民が厳格に区別され、戸籍の移動は至難のことである。
また、近年、都市市内の住宅の価格が一直線で上昇しているため、家賃も高くなった。出稼ぎの農民にとって、都市中心部にある住居を借りるのは無理なことである。したがって、皆この「城郷結合部」に集中してきた。彼等は、昼は市内に行って、現場の仕事をしたり、小物を売ったりしているが、夜は郊外の住居に戻る。もちろん、真面目な人も沢山いるが、定職がない人、売春婦なども少なくない。 このような不安定な環境の中、「城郷結合部」は段々都市の「悪性腫瘤」となってきたのである。
(今月は中国の都市と農村。次号につづく)