3月決算の発表がこれから本格化します。持ち株の業績はどうだったのか、また、経営者は今期の業績をどのようにみているのか気になる季節がやってきました。投資家が決算の数字に一喜一憂する時期ともいえます。
この業績発表の後、決算説明会がおこなわれ、その感触からアナリストが独自の業績予想をだします。アナリストの書くレポートには、業績予想を踏まえ買いとか持続といった投資判断やどの程度マーケットをアウトパフォームすると考えているかの判断が付いていますから、ファンドマネージャーにとって参考意見として重要なのです。当然のことながら企業の業績発表とアナリストの決算説明会後にだすレポートの間には時間差があります。アナリストがレポートをだすまでは、企業が発表した予想数字が、決算発表直後唯一の判断材料になります。
この予想数字ですが、先行き何が起こるかわからない上に予想より悪い結果になったら投資家に申し訳ないといったことから、一般的には発表数字はどうしても固めの数字になりがちです。景気の屈折点が近くなると思えばさらに保守的な予想数字となります。このように決算予想の数字の特質を考えると景気の拡大期には予想数字は最低ラインといった意味合いが強いと思います。このような予想数字の特殊性を考えずに発表された決算数字を鵜呑みにすると、投資のチャンスを失うことになりかねません。
ですから会社の予想数字の前提条件を分析したり、決算の予想数字を解釈するにはある程度の年季が必要なのかもしれません。ここにアナリストの価値の一部があるのです。